食品メーカーから食品商社へ転職。在職。調理師・食品表示検定・惣菜管理士の資格を所有。食品に関することならなんでも大好き!ふと疑問に思ったことをブログ形式に綴ります。

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【徹底解剖】タピオカが日本で大流行した3つの理由とは?

社会

「タピオカって、なんでこんなに流行ったんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?一過性のブームではなく、すっかり日本の定番スイーツとして定着したタピオカ。その人気の秘密は、もちもち食感や味のバリエーションだけではありません。この記事では、タピオカが日本で爆発的に流行した3つの理由を、SNSやアジアンスイーツブームといった社会現象と絡めながら分かりやすく解説していきます。さらに、タピオカブームを通して、私たちの消費行動がどのように変化したのかについても考察していきます。この記事を読めば、あなたもタピオカブームの真相を理解できるだけでなく、今後のトレンド予測にも役立つかもしれません。

1. 新食感スイーツとしての魅力

タピオカが大流行した理由の一つに、従来のスイーツにはない新食感への好奇心と満足感がありました。

1.1 もちもち食感が新しい!

タピオカの最大の特徴である「もちもち」とした食感は、それまでの日本のスイーツにはあまり見られなかったものです。この独特の食感は、タピオカ粉に含まれるタピオカ澱粉が糊化することによって生まれます。

加熱したタピオカ澱粉は、中心部に弾力を残しつつ、外側はとろりとした食感になります。この二つの食感の組み合わせが、多くの人を虜にする「もちもち感」を生み出しているのです。

また、タピオカは噛み応えもあり、満腹感を得やすいという点も魅力です。そのため、ダイエット中の間 食や、小腹が空いた時にもぴったりのおやつとして人気を集めました。

1.2 バリエーション豊かな味が楽しい!

タピオカドリンクの魅力は、食感だけではありません。

ベースとなるドリンクの種類の豊富さ、そしてタピオカ自体にも様々なフレーバーが存在することが、味のバリエーションを大きく広げています。

  • 1.2.1 ミルクティー定番のミルクティーは、紅茶の香り高くまろやかな味わいと、タピオカのもちもち食感が絶妙なハーモニーを奏でます。
  • 1.2.2 フルーツティーフルーツの爽やかな酸味と甘みが加わることで、より refreshing な味わいが楽しめます。
  • 1.2.3 黒糖ミルクコクのある黒糖とミルクの優しい甘さが、タピオカの美味しさを引き立てます。

これらのベースとなるドリンクに、さらにフレーバーを加えることで、自分好みの味を見つけられるのも、タピオカドリンクの魅力と言えるでしょう。

フレーバー特徴
マンゴートロピカルな甘さと香りが口いっぱいに広がります。
ストロベリー甘酸っぱくて可愛らしい味わいが人気です。
抹茶日本茶の風味が感じられる、和風な味わいです。

このように、タピオカドリンクは、食感だけでなくのバリエーションも豊富であることから、多くの人々に愛されるスイーツへと成長しました。

2. SNS時代の波に乗った拡散力

2010年代後半、タピオカブームの火付け役となったのは、ほかでもないSNSの存在です。FacebookやTwitterなどを経て、Instagram、TikTokといった写真や動画中心のプラットフォームが台頭してきた時代背景と、タピオカの親和性は非常に高かったと言えるでしょう。

2.1 インスタ映えする見た目が話題に!

タピオカミルクティーをはじめとするタピオカドリンクは、そのカラフルな見た目と、もちもちとした独特の食感が、写真や動画映えするとたちまち話題になりました。黒糖で模様を描いた「黒糖タピオカ」や、パステルカラーのタピオカとフルーツを組み合わせたドリンクなど、視覚的なインパクトを重視した商品開発も盛んに行われました。SNSユーザーはこぞってタピオカドリンクの写真をアップし、「#タピオカ」「#タピ活」といったハッシュタグとともに拡散。こうしたユーザー発信の情報が、ブームをさらに加速させる要因となりました。サントリー「タピオカ」に関する意識調査によると、2019年時点で、タピオカドリンクを飲んだ人の約7割が、飲んだ後に写真撮影をしているという結果が出ています。また、写真撮影する理由としては、「SNSに投稿するため」が最も多く、約8割を占めています。これは、タピオカドリンクがいかにSNSでの拡散を意識した商品であったかを物語っています。

2.2 インフルエンサーによる発信力!

また、芸能人やインフルエンサーと呼ばれる人々が、こぞってタピオカドリンクを手に取り、自身のSNSアカウントで紹介したことも、ブームを後押ししました。特に、当時絶大な人気を誇っていたインフルエンサーがこぞってタピオカドリンクをSNSに投稿したことで、「タピオカ=おしゃれ」「タピオカ=憧れ」といったイメージが定着。若者を中心に爆発的に人気が拡大しました。企業側も、インフルエンサーを起用したプロモーションや、フォトジェニックな店内装飾を施した店舗展開など、SNSでの拡散を戦略的に狙ったマーケティング活動を展開。インフルエンサーによる情報発信は、消費者の購買意欲を刺激し、ブームを一大ムーブメントへと押し上げる原動力となりました。

要素内容
視覚的魅力カラフルな見た目、写真・動画映え
SNSでの拡散ハッシュタグ(#タピオカ、#タピ活)の流行
インフルエンサーの影響力タピオカ=おしゃれ、憧れのイメージ定着
企業のマーケティング戦略インフルエンサー起用、SNS映えする店舗展開

このように、タピオカブームは、SNS時代の波を巧みに捉えたことで、爆発的な広がりを見せました。従来のマス広告とは異なる、消費者同士の口コミや情報拡散が、新たなトレンドを生み出す大きな力を持つことを証明したと言えるでしょう。

3. アジアンスイーツブームの到来

タピオカ人気を語る上で欠かせないのが、2010年代後半からのアジアンスイーツブームの影響です。台湾発のスイーツとして日本に上陸したタピオカミルクティーは、そのブームの波に乗り、爆発的な人気を獲得しました。専門店だけでなく、コンビニエンスストアやカフェチェーンなど、様々な場所で手軽に購入できるようになったことも、ブームを後押ししました。

3.1 台湾発スイーツとしての地位確立

タピオカミルクティーは、1980年代に台湾で誕生したと言われています。日本でも1990年代後半から2000年代前半にかけて第一次ブームが起こりましたが、当時はまだ一部の層にしか知られていませんでした。しかし、2010年代後半に再びブームが到来すると、台湾発のスイーツとして広く認知されるようになり、専門店が続々とオープンしました。日本独自の進化を遂げたタピオカミルクティーは、台湾でも「珍珠奶茶(パールミルクティー)」として親しまれ、日台間の文化交流の象徴となっています。

また、タピオカミルクティー以外にも、台湾発のスイーツは数多く存在します。豆花や仙草ゼリー、マンゴーかき氷など、日本人の味覚に合うものが多く、専門店も増えています。これらのスイーツも、タピオカミルクティーと同様に、SNS映えする見た目が魅力です。カラフルなトッピングや可愛らしい器など、写真に撮って共有したくなる要素が満載で、若者を中心に人気を集めています。

3.2 タピオカミルクティー以外のメニューも充実

タピオカ専門店では、タピオカミルクティー以外にも、様々なドリンクやスイーツが販売されています。ミルクティーだけでも、紅茶の種類や甘さ、氷の量などをカスタマイズできるお店が多く、自分好みの味を見つけることができます。また、フルーツティーやチーズティーなど、タピオカと相性の良いドリンクも人気です。

以下は、タピオカ専門店で見かける代表的なメニューです。

カテゴリーメニュー例説明
ミルクティースタンダードミルクティー紅茶の風味とミルクのまろやかさが楽しめる定番メニュー。
黒糖ミルクティー黒糖のコクと香りが加わった、濃厚な味わいが特徴。
抹茶ミルクティー抹茶のほろ苦さとミルクの甘さが絶妙なバランス。
フルーツティーマンゴーティーマンゴーの果肉と紅茶の爽やかな香りが楽しめる。
ストロベリーティーイチゴの甘酸っぱさと紅茶の風味がマッチ。
パッションフルーツティーパッションフルーツの酸味と香りが特徴的。
チーズティーチーズミルクティーミルクティーの上に、濃厚なチーズクリームをトッピング。
チーズフルーツティーフルーツティーにチーズクリームをトッピングした、贅沢な味わい。
その他タピオカ豆乳ミルクティーの代わりに豆乳を使った、ヘルシーなドリンク。
タピオカヨーグルトヨーグルトの酸味とタピオカの食感が楽しめる。

このように、タピオカ専門店では、様々な好みに合わせて楽しめるメニューが充実しています。タピオカミルクティーをきっかけに、アジアンスイーツの魅力にハマる人が続出しているのも納得です。タピオカは、日本におけるアジアンスイーツブームの立役者と言えるでしょう。

4. まとめ

本記事では、タピオカが日本で大流行した理由について、3つの観点から解説しました。新食感スイーツとして、従来のデザートにはないもちもちとした食感とバラエティ豊かな味が受け入れられました。また、SNS時代においては、その写真映えする見た目が話題となり、InstagramなどのSNSで拡散されたこともブームの要因と言えるでしょう。さらに、アジアンスイーツブームの到来も追い風となり、台湾発のスイーツとして人気が上昇しました。タピオカミルクティーだけでなく、さまざまなメニューが登場したことも、ブームの広がりに繋がったと考えられます。これらの要素が複合的に作用し、タピオカは日本中に一大ブームを巻き起こしたのです。

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